赤字の事業所はまず、「コレ」をやる

以前、ある病院の事務長から

「一度、会議に出て欲しい」

と言われて出席したことがあります。

その会議は「運営会議」と呼ばれ、

・病院の院長

・事務長

・看護部長の幹部

・各部署の責任者

が、1か月の実績について報告するものです。

問題になっていたのは「外来患者の減少」です。

ここ数年、前年度対比-10%で推移し、3年30%減少しているとのことです。

そこで、院長は

「何でこんなに減少しているんだ!」

とお怒りの様子。

外来の看護師長が言うには、

・病院の建物が古くなってきている

・近隣に新しいクリニックができた

・もともと立地が良くない

という見解で、

このやりとりをもう1年以上もやっているということでした。

そこで、その最悪の状況下で事務長から

「三好さんの意見を聞かせてください」

という無茶ぶりが入りました(笑)

そこでぼくが答えたのは、

「確かに、師長さんの意見もあると思いますが、

例えば、駅前の百貨店のお客さんがどんどん減っているのはどうしてですか?」

と皆さんにお聞きしました。

理由は

「百貨店に行く年齢層が減っているから」です。

百貨店が一番のお客さんは団塊の世代です。

その団塊の世代はもう75歳以上になってきていて、百貨店で買い物をする人が

減少しているためです

これは外来も同じです。

一般的に外来患者の中心は、60代から70代です。

そして、厚労省の資料によれば、東京や大阪などの大都市以外は

すでに2015年で外来患者はピークアウトして減少しています。

この状況下で外来患者を増加させるのは、至難の業です。

百貨店を復活させるくらい難しい話です。

ではどうするか?

それは、

==

伸びているところを伸ばすこと

==

です。

伸びているところは「在宅医療」です。訪問診療、訪問看護、訪問リハビリです。

そこで、訪問リハビリを開始することを提案し、外来患者の減少分を

少しでも補う作戦を考えました。

すると、訪問リハビリ開始から、半年で月100万円の売上を上げることができました。

そして、次の年には、150万円200万円とどんどん上がっていき、

外来の減少分を超える売上が上がるようになりました。

そうなんです。

「リハビリはやりたいけど、外来に通えない」

そんな患者さんが在宅にたくさん眠っていたのです。

事務長からは大変感謝され、

「さすが三好マジックですね」と褒めてもらいました。

でも、全然、マジックなんかじゃないです。これは市場調査ができるからです。

市場調査は「正解」までは分かりませんが、「傾向」が分かります。

受験勉強と同じで、傾向が分かれば「対策」が打てます。

傾向も知らず、対策を打っても効果はありません。