指示出しの言葉の使い方のコツ

日本語は難しいですが、特に仕事においてはその使い方や伝え方に細心の注意を払わなければなりません。

今日はぼくの日常で感じる「いい加減な言葉の使い方の例」から始めてみたいと思います。

ぼくの家の近くには桜の名所がありまして、毎年桜を見に行きます。

そこでは毎年「さくらカーニバル」というイベントがありますが、

全く「カーニバル」じゃないんです。

そもそも「カーニバル」をネットで検索して調べてみると、もともとはカトリックのお祭りで「謝肉祭」というらしく、そこで「仮装して、踊ること」がカーニバルの意味のようです。

有名なのはリオのカーニバルです。

ただし、ぼくが行くさくらカーニバルは、誰も仮装していないですし踊ってもいない。

ただ出店が出ているだけです。

だから毎年「何でカーニバルやねん」とツッコミを入れている次第です。

他にも「出入り禁止」って言葉、ありますよね?

これって、何か問題を起こした人を立ち入り禁止にすることだと思いますが、

出入り禁止、通称「出禁」っていいますよね。

別に出ていく分には良いと思うのです。

正確には「入り禁止」じゃないか?そう思っています。

ぼくは、昔から言葉に敏感に生きてきました。

別に正しいかどうかではなく、なぜその言葉を使っているのかが気になります。

だって、誰も踊っていないのにカーニバルってつけたり、入って欲しくないのに

「出入り禁止」って言ってみたり。

でも、日本人は日本語しか話さないし、同じ民族なのでこれでも通じます。

他にも、メールの後につける

「では、よろしくお願いいたします」も、何もお願いしていないけど、

「さようなら」のような意味合いで使いますよね。

日常会話では何も困りませんが、仕事ではこれがトラブルのモトです。

例えば、上司が「あれ、やっといて」

みたいな曖昧な指示を出して、それを聞いた部下は

「よく分からないけど、まあ、こんな感じか」と動くわけです。

すると、思ったようにやってくれなくて上司がブリブリ怒ってしまう。

よくある話ですよね。

ぼくもついつい部下には「お願いね」って空気感で頼んでしまうこともありましたが、

今は、

「誰が」

「何を」

「いつまでに」

を明確にするようにしています。

例えば、郵送してもらいたい書類があるとき。

以前は「これ、送っておいて」でしたが、

最近は「あなたが、この書類を今日中にポストに投函してね」とお願いするようにしています。

結局、伝わらなくてイライラするのは自分です。

ですから、予め「体を動かすレベルで」指示を出すようにしています。

これが、指示出しの際の言葉の使い方のコツです。

体を動かすレベルで。

練習してみてください。